まめぞー's Style

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【BI】僕らが生きた物語-ベルアイル終了に寄せて

ベルアイル終了─
2012年8月31日22時をもってベルアイルが終了します。

この知らせを最初に聞いたとき、心穏やかではいられませんでした。
もう忘れていた、忘れようとした思い出が心に浮かんで
懐かしいような、切ないような、胸が締め付けられるようなそんな気持ち。

このゲームをやめてから、早いもので2年近くになろうしています。
ギルド解散の記事でベルアイルの記事は最後と思っておりました。
タイトルに【BI】とつけるのも久しぶりで。
少し決まりの悪さを感じながら、この記事を書こうとしております。
私にも、そしてみなさんにもわずかに苦笑めいた表情が浮かんでいることでしょう。

2006年オープンβも終わりかけの5月末から始めて
2010年にやめるまでの足かけ4年半。
私はこのゲームが本当に大好きでした。

初代まめぞーがボーダーの街に降り立ってからずっとこの街が好きでした。
ログインしたとき夜の街の音楽が流れると、
ふいに涙が出そうになったこともありましたね。

斡旋所横の「たまり場」
人通りが多いわけでもなく、かといって少ないわけでもなく、
街の喧騒から少し離れたいい場所でした。
ぼんやりと街行く人を眺めたり、みんなで集まってお話をしたり、
ここで過ごした時間が1番長いのかもしれません。

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(伝説の焼肉店「ビーフなお年頃」 初代まめぞー)

ベルアイルというゲームの1番の魅力は、
「自分が物語の中を生きている」ということを
ごく自然に感じることができるところにありました。
NPCの1人1人にまできちんとした物語が与えられていて、
その膨大な物語に支えられてこのゲームが成り立っていたのだと思います。

私たちのキャラクターだって、ベルアイルの歴史年表の中には出てこないけれど、
1人1人に面白くて、それだけで1つの本になるくらいの大冒険の物語があります。
それに思いを馳せたとき、実は現実世界の私たちもまた
物語の中を生きているということに気づかされます。
私たちの周りにどんなに物語が満ちあふれていることか。

楽しかったな。
本当に楽しかった。
全力で遊んだし、だからこそ楽しかった。

よく遊んだな。
どこかの温泉宿でギルメンたちと大宴会を開いて
思い出話に花を咲かせるというのもまた楽しそう。

思い出そうとして思い出せないことや、忘れようとして忘れられないこと
ああすればよかった、こうすればよかったといまだに後悔することもあるけれど、
こうして最後に楽しかったって思えることはすごく幸せなことなんですよ、きっと。

サーバー内のデータが消えるだけとは言っても、
自分の分身とも言えるキャラクターが消えるのは忍びないものがあります。
彼らも確かに物語の中を生きていました。
それは私にとってもかけがえのない時間です。

もっと他にもいっぱい書きたいことはあったけど、
こうしていざ書こうとするとなかなか想いを文章にすることができません。

最後に─
ベルアイルという同じ物語を生きた人たちが
これからも新鮮な驚きに満ちた面白い人生を送ることをお祈りします。
あなたの肩に冒険の女神の微笑がありますように。

テーマ:新ベルアイル - ジャンル:オンラインゲーム