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ミンクス・Fungの継承に伴い、二夜連続で彼女の物語をお届けします。
つたない物語ではありますが、お付き合いいただければ幸いです。

なお、これはゲーム内の逸話や体験を元にした私の想像する物語であり、
公式の設定とは一切関係ないことを申し添えます。

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sunnyside2.jpg

「あら?どこかしら?ここは。
変ね。私、ボーダーにいたはずなのに・・・。」

sunnyside1.jpg

「ヒヒヒ。ここは次元と次元の間。
この世とあの世の境じゃ。
魔力の高い者のみが訪れることができる空間。
お前はワシが呼んだのじゃ。」

「お婆さんが?私に何か用なの?」

「ヒヒヒヒ。お前、永遠の命を手に入れたくはないかえ?
お前の持つ魔力、その美貌、それが永遠のものとなるのじゃ。
ワシはお前にそれを与えることができる。」

「永遠の・・・命・・・?」

「ヒヒヒヒ。そうじゃ。そうじゃ。
老いることもなく、また病むこともない。
お前の魔力の強さ。
それは永遠の命を与えるにふさわしいものじゃ。
どうじゃ?
人間であるなら、不老不死というのは憧れじゃろう。」

「そうね・・・。」

「どうじゃ?受けるか?」

「ううん、せっかくだけど、やめとくわ。」

「ヒョヒョヒョ、何故じゃ。
昔から人が追い求めてやまないものを、断りよるか。
お前の美貌もまた永遠のものとなるものを。」

「すごい魅力的な話だけどね。
私が死んでも、私の想いは必ず誰かが受けついでくれる。
私の子供かもしれないし、他の誰かかもしれないわ。
そして、それをまた受け継ぐものが現れる、きっとね。
だからね、お婆さん。それが私の『永遠』よ。」

「ヒェヒェヒェヒェ。バカな女じゃ。
人が求めうる最高のものを、自ら棒に振るとはの。
前にも、今のお前と全く同じことを言うたバカな女がおったわ。
『ミレイ』とか言ったかの。」

「あら、お婆さん。教えてあげるわ。
いい女ってのはね、みんなそうするものなのよ?」

「ヒヒヒヒ。そうかい。
それじゃあ、どこででも、のたれ死ぬがいいわ。
もう会うこともないだろうよ。」

「そう。それじゃあね、お婆さん。」

「ああ、去ね。去ね。」



「ククク。『教えてやる』だと。
神に対して大言を吐くやつだ。」
sunnyside3.jpg

「だが、このような人間がまだいようとはな。
これだから、人間というのはおもしろい。」



そして、月日は流れ───



「藤緒!藤緒!」

「なんだい。母さん」

「お前は、まだそんな格好してるのかい。
もっとしゃんとしな。
いいかい。母さんが若い頃は──。」

「あっはっは。無理だよ、母さん。
だって、私は母さんの子だよ?
母さんだって、お爺ちゃんの言うこと、ちゃんと聞いたことある?
Morticiaおばちゃんや、ヴォルティおじちゃんたちが、みんな言ってたよ。
ミンクスは本当にminx(おてんば娘)だったってね。」

「はん。口ばっかりは一人前になったもんだね。
まぁいいさ。
今日はこれをお前に渡しとこうと思ってね。」

sunnyside4.jpg

「へぇ。キレイな指輪。どうしたの?これ。」

「私が成人したとき、父さんにもらったのさ。
もうお前が持っててもいい頃だってね。」

「お爺ちゃんがねぇ。何の指輪なんだろ?」

「さぁね。私が聞いても、爺さん笑って答えてくれなかったよ。
大事そうにしまってたのだけは覚えてるけどね。」

「ふーん、まぁいいや。キレイだからもらっとく。
私がつけるかどうかは別だけどね。
ほんじゃ、道場行ってくるから。
いってきまーす!」

「藤緒!もっと大事に扱いな!」



「ったく聞いちゃいない。
いったい誰に似たんだろうね。」

「ふぅ、あの子もいい子に育ってくれたよ。
図体ばかり大きくなって、中身はまだまだ子供だけどね。
私もそれだけ年を取ったということか。
まだまだ若いつもりでいたけど、そろそろ潮時かね。」

「『死ぬ前にたった1度だけでいい。思いっきり笑ってみたい』か。
死んだ父さんが好きだった歌、私も好きで良く歌ったもんだよ。
だけど、私はいっぱい笑ったし、いっぱい泣きもした。
色んな出会いがあって、色んな別れがあったね。
最高だったさ。ミンクス・Fungの人生はね・・・。」



「はー、ただいまー!お腹空いちゃったよ。
もうmasiro師範は、相変わらず手加減ってもんを知らないんだよ。
ただでさえこうなのに、これ以上痣とか作ったら、
それこそ嫁の貰い手がなくなるって。
ねー母さん。
って、母さん。聞いてる?」

sunnyside5.jpg

「かあさん?ねぇ、かあさん!?
ちょっと!?お母さん!!!お母さーーーん!!!」



後編へ続く───
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